2011年11月16日水曜日

また一つ詩集を買った

祖母の納骨が終わってからというもの、
なんだかポカーンとした毎日を送ってしまっている。

昨日、本屋に寄ってみたら
偶然にも柴田トヨさんの詩集第2弾が発売されていた。
前作の詩集も好きだったので、即購入。

柴田トヨさんの詩を読むと、なんでだろ。
涙が止まらなくなっちゃうのだ。

そして、今作もまた然り。
ポカーンとなっていた心に染み渡った。

まだ詩集を読んでない人に
一つ詩を紹介させてください。

毎年
お正月が来ると
思い出すの
当時 小学生だった倅が
納豆売りをして
買ってくれた
大きな がまぐち
 母ちゃんへ 御年玉だよ
って 私に贈ってくれたの

かじかんだ小さな手
吐く息の白さ
弾けるような笑顔
私は 忘れない
がまぐちは
今でも 私の宝物

お金は貯まらなかったけれど
やさしさは
今でも たくさん入っている

-『がまぐち』  柴田トヨ

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